テレクラのサクラ体験談

携帯が普及する数年前の頃です。テレクラなるものが流行っていました。自宅電話、女性がまたは公衆電話からあるフリーダイヤルに電話をかけると、男性が出て話をするだけというものでした。私は一度だけテレクラのサクラのバイトをしていた事があります。駅前などで配られているティッシュに可愛いイラストに料金無料のフリーダイヤル番号がありました。それとは別にチャットレディー募集中、年齢不問。時給2000円~5000円。日払いOK、週一日1時間から勤務OKともありました。

そんな都合のいい仕事あるのか?と思っていましたがつい電話してみました。電話に出たのは普通の話し方をする男性でした。

「面接をするのでいらしてください」と言われました。

次の日面接のため東京の上野駅へ行き、そこから徒歩数分のマンションに行きました。

出てきたのは40代ぐらいの女性で、どこにでもいそうな兼業主婦という感じでした。とてもこういう仕事をしているようには見えません。

部屋の中はカーテンで一部仕切られていて、殺風景な雰囲気でした。二十歳ぐらいで友達同士のような女の子が二人いて電話をしていました。

会社員風の中年男性が出てきて面接をされましたが、面接といっても最低限の事しか聞かれませんでした。

「時給は実際に話した分に応じて払う、お客に誘われても会ったりしないように、聞こえないと思っていいかげんな対応をしないように、時々社員がお客のふりをして電話をしてチェックしてますからね」と言いました。つまり逆サクラもいるようです。しかも時給でなく分給でした。「今日働いていきますか?」

とりあえずやってみようと応じて、機械の操作を教わりました。さっそく電話がかかってきました。

「こんにちはー」明るい口調の男性でした。私の年齢とか今何してるのかとか聞いてくると、「今から会おうよ」と言ってきました。

面接で言われたからでなくまったく会う気はありませんが、「うんいいよー」と答えると待ちあわせ場所の話になりました。

機械の横に東京の地図帳があるのでそれを見て適当な場所で待ちあわせをしました。数件仕事をしましたが、お客さんは全員「今から外で会おうよ」とそればかりです。そのたびに適当に待ちあわせ場所を決めました。楽だけどつまらない仕事でした。二時間程仕事をして今日はもう終わりにすると店の人に伝えて給料をもらおうとすると、機械が一時つながっていなかったからと嘘くさい説明を受け、千円ももらえなかったです。

憤慨しましたがまた出勤しました。その日は二時間で三千円、ほぼ働いた分もらえましたがそれ以来二度と行きませんでした。


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